トップページ 新感覚食育本『お弁父』の著者・和田率さん直伝! パパが料理をしたくなる3つのスイッチ

新感覚食育本『お弁父』の著者・和田率さん直伝!
パパが料理をしたくなる3つのスイッチ

平野レミさんを母に持ち、お弁当レシピ本『お弁父』の著者としても知られる和田率さん。家庭を持ち、お子さんとの関わりの中で、料理をする楽しみや本当の価値に気付いていった和田さんが、ご自身のご経験を元に世の中のパパたちへエールを送ります。ママからパパへぜひ伝えてほしい、料理がしたくなる魔法のメッセージをどうぞ♪

料理をする機会が増えれば、男性だって料理上手になる

家庭を持つ日本人男性の「家事・育児参加率」は、世界最低と言われています。「男性は働く。女は家を守る。」という考えが、日本にはいまだに色濃く残っているんですね。

欧米諸国に目を向けると、「料理はパパの仕事」という家庭も決して少なくない。では、日本の男性が悪いのか?というと、そういうわけでもありません。

結婚が決まった女性の多くが、「料理がんばらなきゃ」と感じるように、日本の文化として、「料理=女性」というイメージが深く根付いているんですね。「どうせ男はやらないから、仕方なく…」という方も多いと思いますが、こうした固定観念も、男性をキッチンから遠ざけている原因かもしれません。

料理をする機会が増えれば、男性だってちゃんと料理上手になりますよ。現に「シェフ」と言われる人々は、圧倒的に男性が多いですからね。

【パパの料理スイッチ その1】夢中になれるツボを見つける

おそらく料理の楽しみ方からして、男性と女性では全く違うはず。オトコの一番の武器は「ムダにこだわる」ということですかね(笑)。

料理道具にムダにこだわる。カレースパイスにムダにこだわる…。女性から見ると「どうでもいいじゃん」って思うようなことを、子どものようにムダに楽しんじゃうのが、私たち男性です。

例えば、超一流の研磨職人が磨き上げたピカピカのタンブラー。びっくりするほど切れ味の良いこだわりの包丁。そういう自分が「これいい!」と心惹かれたアイテムを集めたり、人前で使ってみせるのはワクワクしちゃうものです。

何がって、“うんちく”を語って聞かせるのがとにかく楽しい。たとえそのタンブラーが数万円もして、奥さんには白い目で見られたとしてもです(笑)。

“とことん極めたいもの” を料理まわりで見つけることができたら、男性は勝手にキッチンに立つと思いますよ。実際、僕がそうでしたから。ぜひ、パパたちが夢中になれそうなツボを見つけてあげてください。

和田率さん

【パパの料理スイッチ その2】「料理」のハードルを下げる

やり始めてみると、料理って図工みたいなものなんですよね。工作してるのと同じ気分。特にお弁当なんかは、パズルに通じる面白さがある(笑)。

最初から、「レシピを見て作る」とか、「バランスを考える」とかってなるとやっぱりハードルが上がってしまいます。まずはただ「焼くだけ」「一品のみ」くらいの気持ちでやればいいと思うんです。

ルールにとらわれすぎる必要はありません。「料理をしろ」と言われたら怯むけど、「バーベキューやるぞ!」と言われてできないオトコはいないじゃないですか(笑)。まずは料理に対するハードルを下げることが大事です。

結婚して子どもが生まれる前は、僕も朝食かパスタくらいしか作りませんでした。でも、子どもが3人になり、妻の仕事が忙しくなると、そういうわけにもいきません。妻のサポートをするカタチで、料理を作る機会がどんどん増えていきました。

どうせ作るなら、いいもの、おいしいものを食べさせたいので、試行錯誤しながらあれこれトライしました。料理の仕事をする妻や母から学ぶことも多かったです。

上手に作れて家族に「おいしい!」って言ってもらえると、調子に乗ってまた作りたくなる。そんな循環を今も繰り返しています。

【パパの料理スイッチ その3】子どもの“パパ像”が変わる!

印象深い、子どもとの思い出が1つあります。

娘が描くパパの落書きは、たいてい「サーフィンをしているパパ」だったのですが、ある時を境にそれが 「キッチンで料理しているパパ」 になりました。うれしかったですね。

先ほど、日本には「料理=女性」というイメージがある、とお伝えしましたが、うちの子どもたちは「パパはキッチンに立つもの」と思っています。

思い返せば、幼少期、僕の父がよく皿洗いをしていたのを見ていたので、僕もシンクに汚れたお皿があれば自然とスポンジを握る性質があります。

大人の価値観はそう簡単に変えることはできませんが、子どもの価値観は“親の後ろ姿”で決まります。料理をしているパパを見て育った子どもは、将来料理をするのが当たり前と考える大人へと育つでしょう。

僕は、子どもたちが大人になる頃には、家事・育児に関する日本人特有の考え方が、少しでも変わっているといいなと思っています。 パパの家事・育児参加は社会を変えます 。世のパパたちにはそろそろ重い腰を上げてもらわなくちゃ!(笑)

  • 和田率

    和田率(わだ りつ)

    1979年生まれ。CMプランナーを経て、キッチン用品ブランド「remy」を立ち上げる。調理器具、食育アプリの開発に従事する傍ら、料理愛好家の母・平野レミから学んだ“雑うまレシピ”で、長女のお弁当づくりに勤しむ。一男二女の父。著書に「お弁父」。主な受賞歴に、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞、人間工学グッドプラクティス賞ほか。趣味はサーフィン。

    Instagram @wadaritsu