トップページ 仕事も結婚も料理も、固定観念に縛られていない? 自由になれる“カテゴライズフリー”な生き方

仕事も結婚も料理も、固定観念に縛られていない? 自由になれる“カテゴライズフリー”な生き方

誰もがふと感じる、日常の中にある“不自由さ”。料理には、そんなモヤモヤをふわりと払い除けてくれるチカラがあります。自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ『She is』編集部と、「クリエイターごっこ集団」を称する『チーム未完成』。彼女たちが考える「自由に生きる」とは? そして料理との付き合い方は? 20代〜30代の仕事もプライベートも変化の多いシーズンにこそ知ってほしい、“カテゴライズフリー”なライフスタイルをご紹介します。

「アラサー」と一括りにされると、何だか違う

「30歳前後の独身女性って、周りから『結婚は?』と聞かれたり、逆に『仕事頑張ってるし結婚はまだいいよね』と言われたり、両極端な見られ方をすることが増えませんか? 自分自身、『どちらかを選択しなきゃならないんだっけ?』とすごく惑わされたんですよね」

そう語るのは、自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ『She is』の竹中万季さん。当時、同じ思いを抱いていた野村由芽さんとこの“戸惑い”について話し合う中で、She is立ち上げ構想が生まれていった。

Sheis事業部長/竹中万季さん

Sheis事業部長/竹中万季さん

「結婚か、仕事かという2つの選択肢の間には“グラデ―ション”があるはずで、私たちはそのどこかにいる。そんな感覚を竹中とは共有していました。ほかにも同世代との会話の中では同じ思いを持っている人が確かにいるのに、でも個人の声としてはあってもコミュニティという形では存在していなくて。だったら自分たちでそういう場を作ろう、となったんです」(野村さん)

例えば、30歳前後の独身女性を指して使われることの多い「アラサー」という言葉。登場した当初は、自立した大人の女性を表現するポジティブな使われ方をしていたはずが、広く世間に認知されるとともにどこか自虐的でネガティブなイメージが強くなっていった。今では、「もういい大人なのに仕事も人生も方向性が定まっていない女性」くらいのニュアンスで使われることも……。

野村さん・竹中さんは、個人がさまざまな「わかりやすいカテゴリー」に分類されることに大きな違和感を感じていたそう。例えば、凝り固まった固定観念で語られる“アラサー女性像”にしても、一般知識として他人事で聞いている時には何とも思わなくても、「いざ自分が当事者になってみるとちょっと違う」(野村さん)。

Sheis編集長/野村由芽さん

Sheis編集長/野村由芽さん

もっと個々にいろいろな形があっていい。自分らしい形を見つけたいと願う人同士がゆるくつながり合いながら、“自分らしい”とはどんな形なのかを手探りしていく場があってもいい。何か1つの目指すべき形を追求したり、提示するのではない、流動的かつ実験的な場所として、2017年9月14日、She isはスタート。

「20代前半は深夜まで働くことも苦じゃなかったりしたけれど、年齢を重ねるにつれて、いくら仕事が楽しかったとしても、仕事と生活のバランスを取るのが難しくなってきて。このまま同じようなスタイルで働き続けるんだっけ? どう生きていきたいんだっけ? そんな話を野村とずっとしていました(笑)」(竹中さん)

「She isのコンセプトは『自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ』ですが、どうあれば“自分らしく生きている”と言えるのかは、人それぞれ時間とともに変化していくものだと思っています。生きてて良かったと思えたり、伸び伸びできる、生きてる実感を感じられる、その感覚を得るためにはどうしたらいいんだろうと、ずっと考え続けていくための場でありたいですね」(野村さん)

She isが運営するウェブマガジンには、仕事や恋愛・結婚、お金、旅など、さまざまなテーマの記事が並ぶ。一般的なメディアで総花的に語られる内容を、もっと一つ一つ丁寧に、体温を持った言葉で読み解いていく。有料会員だけが参加できるオンラインコミュニティで話されるトーク内容も然りだ。

「普段、自分たちが話しにくいと感じていたことは、実は話していいことだったんだと知りました。それだけでもShe isを始めて本当によかったなと思えます」(竹中さん)

何でもできるという“無敵感”が人を自由にする

『チーム未完成』は、そんなShe isのウェブマガジンの中で「働くとは何ぞや」というインタビュー連載企画を持っている、女性4名の「クリエイター“ごっこ”集団」だ。常に「パン」のお面を着けている……。謎すぎる彼女たちの活動内容は、聞けば聞くほど予定調和のないフリーダムさ。「パン」をモチーフとしたグッズやZINE(個人誌)、楽曲などの制作からイベント司会まで、幅広く手掛けている。

チーム未完成/(写真左から)ぴっかぱいせん、しをりん、ゆりしー

チーム未完成/(写真左から)ぴっかぱいせん、しをりん、ゆりしー

「『あ、それ楽しそう』と思うことをやってるだけなんです(笑)。逆に楽しくないものはやらない。そうすると、私たちを見て『なんか一緒にやると楽しそうだな』と思って声を掛けてくださる方が出てきて。結果的にどんどん活動の幅が広がっていってます(笑)」(チーム未完成)

「She isに参画していただくことになった経緯もまさにそれです(笑)。チーム未完成からは、すごく“無敵感”を感じるんですよね」(野村さん)

「遊びと仕事の境界線を持たずに、4人集まれば何だって叶えられるような感じ。それってすごく自由だなと思うんです」(竹中さん)

チーム未完成の無敵感は、まさに固定観念が通用しない“カテゴライズフリー”であるがゆえ。活動の軸となるビジョンさえ、ともすればそれは窮屈なルールになってしまう。だからチーム未完成は目標や活動計画なども、あえて持たない。

固定観念に縛られない、予想外のイベントを企画

連載「働くとは何ぞや」は、クリエイターやアーティストなど、魅力的でありながら、どのようにして生計を立てているのか想像がつきにくいゲストを招き、働くことへの向き合い方や人生について、大衆酒場でお酒を酌み交わしながら根掘り葉掘り聞いていくという企画。「みんなで何かおいしいものを食べていると、話のきっかけや心がほぐれる瞬間がごく自然に発生する」とチーム未完成は語る。多くの人が、そうした“食”が持つチカラには覚えがあるはずだ。

「She isに集う女性たちも、外食はもちろんですが、料理が好きな方も多くいます。でも、20代〜30代という年齢的に、やりたいことも、やらなきゃならないこともたくさんあって、料理を作る時間を優先度高く取れず、結局好きだけれど結局やっていないという人も多い。やるぞと思っていたのに、時間がなくてやれなかったりすると、それで後ろめたくなって余計に料理をするハードルが上がってしまうことも。せっかく楽しいはずの料理が、“ちゃんとやらなきゃ”という感覚になると一気に負担になってしまうんですよね」(野村さん)

「She isに、少しの食材と簡単な手順でつくることができる料理をエッセイと共に紹介する『生物群の「簡単なごはんしか作りたくない」』という連載があるのですが、とても人気で。思わずやってみたくなるように、あえてハードルを下げてあげる。心を満たすのは、手間ひまかけて美しく整えられた料理だけではないですから」(竹中さん)

生物群

Sheisウェブマガジンの料理連載『生物群の「簡単なごはんしか作りたくない」』で紹介されている簡単レシピたち
料理は人との心の距離を近付け、自分自身の心も満たしてくれるツール。そんな思いを持つ彼女たちは今、彼女たちらしい自由な発想で1つのイベントを企画している。12月にクックパッド本社で開催予定の『デッ活』だ。

「普段の生活では絶対に出会うはずのなかった、“同じ価値観を共有できる人”たちと集える新しい出会いイベントを実現したいなと思って。一切の固定観念を振り払って、料理だからコレをやらなきゃとか、コレはダメとか言わず、決まりごとのない予想外のイベントにできたらと、チーム未完成と一緒に企画を考えることにしたんです」(竹中さん)

「参加者同士が交流しやすい形を考えたら、やっぱりワークショップがいいんじゃない?となって、何をするかいろいろ検討したんですけど、最終的に『パンの静物画デッサン』をやろうということになりました。出会いイベントなのに、みんなで黙って絵を描くって面白いじゃないですか(笑)。で、その後にみんなで簡単なパン料理を作って一緒に食べるという。この雑多感満載なプログラムを『なんだそれ?面白い!』と思って参加してくれる人なら、絶対気が合うし、仲良くなれると思うんですよ」(チーム未完成)

「ちなみにデッサンと言っても、そんなに本格的なものではないです(笑)。あくまでも参加者同士がお互いを知るためのプログラムの一つで、デッサン力の習得や向上が目的ではありませんから。静物画を一緒に描いて仲良くなった人と、料理を通してコミュニケーションを深め、そしてイベント後も続くつながりができたら嬉しいなと思っています」(野村さん)

自分らしく生きるとは何か。それを眉間にシワ寄せて哲学するのではなく、あくまでもフラットに楽しみながら問い続けていく彼女たちからは、他者や自分が無意識に行う“自分自身へのカテゴライズ”を吹き飛ばす力強さを感じる。そのパワーが彼女たちを自由にしてくれてもいるのだろう。

毎日の中で、ふと不自由さや閉塞感を感じる瞬間は誰にでもきっとあるはず。時には自分を“カテゴライズフリー”な場所に連れて行って解放してみてはいかがだろうか?

(TEXT:福井千尋)

30名

She is✕チーム未完成✕Cookpad Do!『デッ活 ~パンでDo! する出会いのデッサン~』

2018/12/16(日)12:30開場 13:00 - 15:30

抽選受付終了

自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ「She is」と、She isのGirlfriends(仲間)でもあるクリエイター集団「チーム未完成」がタッグを組み、パン ×デッサン × 料理のまったく新しい出会いイベント「デッ活」を開催します。

パンと書かれたステッカー、パンのZINE、パンのグッズ、パンのアパレル、パンの楽曲等を次々と発表しているチーム未完成。今回は、「パンの静物画をみんなで描く」ということにチャレンジ。人との出会い方が多様になっている現代、デッサンを通じた出会いがあってもいいのでは……? ということで、参加者みんなで並んで静物画を描くというなかなかない経験を通じて、参加者同士のことを知っていきます(デッサン未経験の方、大歓迎)。チーム未完成による講評タイムも予定しています。

その後、食パンを使った料理をみんなで作る交流会を開催。用意した具材を用いて、その場で自由に料理を作っていただけます。簡単に作れるレシピを用意しておくので、料理が苦手な人でもご安心を。

さまざまな出会いをもたらすであろう「デッ活」、あなたも参加してみませんか?

  • チーム未完成

    しをりん、ゆりしー、ぴっかぱいせん、げっちゃんの落ち着いた大人の女性4名によるクリエイターごっこ集団。各々が、写真、デザイン、似顔絵、ライティング(文章)、番組構成、音楽制作、DJ、ガヤなどの一発芸を持ち、2014年夏に渋谷センター街に彗星の如く出現した気でいます。パンと書かれたステッカー、パンのZINE、パンのグッズ、パンのアパレル、パンの楽曲等を次々と発表し、主にアートイベントの賑やかしとして活躍しています。最近、映像制作にも手をつけ始めました。

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  • She is

    「She is」は、「自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ」をタグラインに、女性をとりまくカルチャーや思想を伝える「ウェブマガジン」と、有料メンバーにお届けするコミュニティサービスを主軸にしたコミュニティメディア。

    編集部のみが発信する一方通行のメディアではなく、それぞれの軸を持って生きる魅力的な女性たちの声を集め、その想いを場所づくりに活かし、考えを深めていきます。

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